職場において「細かく人の仕事に口出す人」や「否定しかしない人」に遭遇することは、決して珍しくない。
彼らはあたかも仕事を前に進めているかのように振る舞うが、実際には周囲の人間に膨大な「説明作業」を強いる。しかも、その説明は成果や顧客価値に直結しない。ひとえに「納得させる」という儀式のために存在している。
この儀式に巻き込まれた人間は、次第に気づく。説明を尽くせば尽くすほど、相手が納得することはないという事実に。なぜなら相手にとって「納得しないこと」こそが、自らの存在意義だからだ。否定し続けることで、自分が仕事に関わっているという幻想を保っている。こうして一人の人間が、組織全体にブルシット・ジョブを再生産していく。
成果を出す人よりも、否定する人のほうが場を支配してしまうのはなぜか。それは「合意」という幻想を、組織が過剰に信奉しているからだろう。誰もが「全員が納得している状態」を理想とし、その理想を実現するために時間を浪費する。しかし実際には、その理想は到達不可能であり、追い求めれば追い求めるほど空虚な作業が増えていく。
では、どうするべきか。
「説得しなくても進む仕組み」を作るのが最適解だと言うのは簡単だ。しかし現実には、目の前で否定を繰り返す相手に対して、その仕組みが整うまで耐えなければならない。そしてそういった人物が糾弾されることも少なかったりする。
耐えるためには、精神を摩耗させない工夫がいる。
ここで、私が真面目に提言したいのは、スマホでポケモンカードをやることである。
否定の言葉が飛んでくるたびに、片手間でポケモンカード。現実の会話は進展しないが、少なくとも仮想のバトルでは確かな勝敗と達成感がある。
結局のところ、無駄を完全に消すことはできない。だが、無駄に心を支配されないことはできる。相手を説得するのではなく、自分の精神を守るために。
このようにポケモンカードのランクマッチを精力的にやり続けた結果、とうとう念願だったマスターリーグに到達した。真のポケモンマスターになるにはこういった社会的不合理を無視できる強い精神が必要なのである。
